■もっと詳しく知りたい方に…

　「病気には活性酸素（フリーラジカル）が関係している」という考え方が注目されています。活性酸素とは、酸素＝ O２ になりきれない不安定な分子で、体内で酸化作用をひきおこし、DNAを傷つけてガン細胞に変化させてしまう危険性のある厄介な物質です。しかし私たちは生きている限り、体内や大気中からこの活性酸素を取り入れざるをおえません。

　つまり正常な細胞のガン細胞化という、目に見えない驚異に日々さらされている訳ですが、私たちの身体には発ガン防止機能として、過剰に増えた活性酸素を除去し無毒化する酵素をもっています。 それがSOD（スーパー・オキサイド・ディスムターゼ）です。

　SODは人工的に作ることはできません。しかも通常３０歳を過ぎるとSODの働きも鈍ってきます。 ヤマブシタケは、SOD様の値においても、６８００単位という驚異的な値を示しています。 これはからだに良いと言われている食品や物質の中でもダントツです。 ちなみにあのアガリクスでも４８００単位にすぎないのです。

　１９９０年に北京で開催された第１1回アジア大会において、中国の女子陸上チームは19種目中18種目で優勝しました。その主力だった「馬軍団」が飲んでいたドリンクが中身は、冬虫夏草とヤマブシタケでした。

　　研究が進むにつれてヤマブシタケの驚くべき成分がわかってきました。アガリクスを世に出した静岡大学名誉教授 水野卓博士は、その著書『ボケ・ガン・糖尿病に効くキノコヤマブシタケ』 の中でこう述べています。

「ヤマブシタケは、万病に効くといっても決して言い過ぎではないほど、さまざまな病に効果を発揮することがわかってきている。そして他のキノコなどに比べて、効果がすぐ現れる"即効性"に関しては並ぶべきものがないほどだ」。

　その後、中国では「猴頭�y」(=ヤマブシタケ)の研究が進み、「消化器系のがんに対して69.3%の有効性があり、手術後の再発防止作用もある。また、肝臓がんや皮膚がんに対しても有効性がある」という研究結果が報告されています。

　一方、日本でも同じように研究が進み、静岡大学農学部研究グループによれば、がんに効く「ß-D-グルカン」という成分を非常に多く含んでいることや、アルツハイマー型痴呆症に効果があるとされる「ヘリセノンD」や「エリナシンC」という物質も含んでいることがわかりました。

　さらにヤマブシタケはその生体恒常効果(ホメオスタシス)により、ガン、ボケ以外にも感染症、循環器、消化器、内分泌などにさまざまな効果が期待されています。 ー般的に抗がん剤と呼ばれるものは、人間の体内に巣食うがん細胞を直接叩きのめす働きをします。一方、キノコの多糖類は、がん細胞を直接攻撃するものではなく、ヒトの体内に本来備わっている免疫機能を活性化させて、結果的にがん細胞の増殖を抑え込むという、いわゆる免疫療法に効果を示すものです。

　ヤマブシタケにたくさん含まれるß-D-グルカンは、この免疫効果が高く、したがってがんを抑制する優れたキノコといえます。